この記事をご覧になる方の中には、「Flash Lite 1.1 とは?」という疑問を抱いている方もおられることでしょう。1つ初めに言えるのは、Flash Lite 1.1 とは私がエキサイトしているほど、皆さんがエキサイトする価値があるものだと言うことです。Flash Lite 1.1 を利用すれば、デベロッパーは Macromedia Flash コンテンツを世界最大の消費者デバイス市場、携帯電話に向けて制作 / 配信できるようになります。また、Flash コンテンツを携帯電話に収録し、持ち歩けるとしたらどうでしょう。。。
この記事は、携帯デバイス用 Flash コンテンツ開発の経験がない方のためのイントロダクションとしてご覧いただくことができるとともに、PDA や NTT ドコモ 505i シリーズ用コンテンツの開発経験者に対しては、Flash Lite 1.1 の新機能がどのようなアプリケーション開発の可能性を秘めているかを検証するためにご覧いただくことができます。
また、この記事では Flash Lite 1.1 の搭載機能を紹介するだけでなく、Flash Lite 1.1 コンテンツを開発するための最優良テクニックも解説しています。
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携帯デバイス以外のプラットフォームに向けた Flash コンテンツの開発経験
携帯電話専用のプロファイルとして開発された Macromedia Flash Lite 1.1 は、Flash デザイナー、デベロッパー、コンテンツ提供者の方々が ActionScript スクリプト言語や、各種ドローイングツール、テンプレート、そして各々のクリエイティビティを活用して、参加性の高いコンテンツを素早く開発することを可能にします。そして、エンドユーザーはアニメーションやゲーム、各種情報、動的に更新されるアプリケーションなどといった、さまざまな Flash コンテンツを携帯端末上で楽しめるようになります (図 1 参照)。
図 1: Flash Lite 1.1 を利用して、新たな機能性やエンターテイメントを携帯電話に追加
マルチメディア対応携帯端末が増え続ける中、Flash Lite 1.1 プロファイルは、これらの端末ユーザーが求める魅力的なコンテンツの開発や、データ連動型コンテンツの開発に一層の可能性を提供します。なお、Flash コンテンツは、すべて無料で開発 / 配布しなければならないというわけではありません。携帯用の Flash コンテンツを開発しておけば、これらのコンテンツを携帯サービス運営者や、エンドユーザーに販売するといったことも可能です。このようなビジネスに興味がある場合は、今こそが参入の大きなチャンスです。
Flash Lite 1.0 は、これまで日本の NTT ドコモ携帯電話に Flash コンテンツを表示する方法を提供し、大きな成功を収めています。Flash Lite 1.1 には、これまでの搭載機能に加え、次の新機能が加わります。
Flash Lite 1.1 のリリースに伴い、Flash Lite 1.1 用の最新コンテンツ開発キット (CDK) もリリースされています。なお、Flash Lite 1.1 新機能の詳細については、この記事以外にも Troy Evans が執筆した別途記事、「最新リリースの Macromedia Flash Lite 1.1 について」にてご覧いただくことができます。
携帯メーカーや OEM、サービス運営者が新たな機種を導入するに連れ、Flash Lite 1.1 をサポートする携帯端末は常に増え続けています。Flash Lite 1.1 をサポートする携帯端末の最新リストは、Macromedia モバイル & デバイスデベロッパーセンターにて確認することができます。
Flash Lite 1.1 プロファイルには、数多くの機能が収録されています。したがって、どの情報がどこにあり、どうすればこれらのリソースを有効に利用できるのか、といった事柄を的確に把握しておく必要があります。Flash Lite 1.1 用の Flash コンテンツを開発するためのヒントや、テクニック、サンプルコードなどは、次に挙げるものを含む、Flash Lite 1.1 CDK for Flash MX Professional 2004 に収録されています。
なお、Flash Lite 1.1 CDK は、モバイル & デバイスデベロッパーセンターよりダウンロードできます。
たとえ携帯用コンテンツやゲームのアイデアがあっても、実際にどのようにして開発作業を始めれば良いのかが分からない場合があります。このような場合は、まずアイデアが実現可能であるかを確認してみる必要があります。まず、次のチェックリストの事柄を検証してみてください。
以上の項目を事前に検討しておけば、携帯端末用 Flash コンテンツをスムーズに開発できます。
Flash Lite 1.1 にはパワフルな新機能が数多く収録されています。これらの機能に関する詳細は、CDK のリソースに詳しく解説されていますので、デベロッパーとしてどのような機能が利用できるかについては、CDK のリソースにて確認するようにしてください。ここでは、すべての新機能を1つずつ紹介する代わりに、携帯端末用の Flash Lite 1.1 コンテンツを開発する上で特に重要と思われる機能のハイライトを紹介することにします。各機能の後ろに「Macromedia Flash Lite 1.1 オーサリングガイドライン」の参照ページを表記しているので、詳細については、これらのページを参照するようにしてください。
FSCommand2() 関数は、Flash
Lite 1.1 に搭載された新しい関数です。なお、この関数はデスクトップ用の Macromedia Flash Player ではまだサポートされていませんので、注意してください。この関数は、FSCommand() 同様の機能を提供しますが、関数を即座に実行し、その場でフィードバックを返すという点で FSCommand() と異なります。CDK には、コンテンツ開発時に素早く使用、またはカスタマイズするために、8 種類の既製インターフェイス要素が収録されています。インターフェイス要素には、緑、青、橙、銀の 4 色があり、これらにはすべて Macromedia 独自の "HALO" ルック & フィールが適用されています。8 種類のインターフェイス要素の内訳は次の通りです。
携帯端末用の Flash Lite 1.1 コンテンツを開発する際には、必ず以下の項目をチェックするようにしてください。なお、このチェックリストは Flash Lite 1.1 CDK にも収録されていますが、重要な事柄なので、再度ここでも紹介することにします。
Flash Lite コンテンツが作成でき、PC 上での動作確認が完了したら、つぎは実際の携帯端末上でコンテンツをテストします。特にデバイス特有の機能を盛り込んでいるような場合は、それらのコードが実機上で正しく動作するかを確認しなければなりません (図 2 参照)。では、実機上での動作テストを行うためには、どのような選択肢があるかを紹介します。
図 2: コンテンツは常にターゲットとなる携帯端末上でもテストする必要があります
開発作業をスムーズに進めるという観点からは、SWF や関連ファイルを転送するのに最も簡単なのは、Bluetooth を利用する方法です。しかし、Bluetooth はすべての端末によってサポートされているわけではありません。この方法を利用する場合、テストに使用する携帯端末が Bluetooth をサポートしていることと、PC に Bluetooth アダプタが接続されていることを確認する必要があります。携帯端末が Bluetooth をサポートしていない場合は、リムーバブルストレージカードを利用して PC から携帯端末にコンテンツファイルを移動するか、一度ファイルを Web サイトにアップロードし、そのファイルを携帯端末のインターネットブラウザでダウンロードする方法があります。なお、これらの転送方法は、携帯端末によってサポート / 非サポートが異なることに注意するようにしてください。
動的なコンテンツを作成する場合、ほとんどのサービス運営者が、携帯端末へのワイヤレスデータ転送量に対して、定額制または従量制の課金制度を導入していることに注意する必要があります。米国のサービス運営者の多くは定額制のワイヤレスデータ転送量無制限サービスを提供していますが、米国以外では転送量に応じた課金制度を導入していることが頻繁に見受けられます。
通常、携帯端末向けのコンテンツは、ごく少量のデータ転送を必要としているものの、更新頻度が高い場合などは転送量も相当なものになってしまいます。したがって、動的コンテンツを作成する場合は、1 ヶ月当たりどの程度の更新回数があり、更新サイズがどの程度のものであるかを想定し、データ転送量が大きくなりすぎないことを確認する必要があります。仮に相当の転送量が見込まれる場合は、エンドユーザーに "お読みください" ファイルを提供するか、コンテンツ内の情報として、この旨を通知することが望ましいといえます。
エンドユーザーがコンテンツを簡単に見つけ出せ、ダウンロード / インストールが容易にできるほど、実際のコンテンツを楽しむ前のユーザー体験が向上します。コンテンツがたとえ単純なアニメーションや、あるいはリッチな動的アプリケーションだったとしても、ダウンロード / インストール手順を常に ZIP ファイル、またはダウンロードページ上の情報として提供するようにしてください。
また、コンテンツのファイルサイズも表記し、エンドユーザーがファイルの大きさとダウンロード所要時間を容易に把握できるようにすることも重要です。
コンテンツを配布する手段としては、次に挙げる数通りがあります。
繰り返しになりますが、ここで重要なのは、エンドユーザーに対して、コンテンツの入手方法や携帯端末への転送方法をわかりやすく紹介することです。
Flash Lite 1.1 の新機能をどのようにしてコンテンツ内で利用すれば良いかについては、Flash Lite 1.1 CDK に収録されているサンプルを参照するようにしてください。CDK には次のような機能のサンプルが収録されています。
また、新たなサポート対象携帯端末が発表され次第、私の個人サイトにおいても新たなサンプルコンテンツ* を公開していく予定です。
この記事をここまでお読みいただいた方なら、携帯端末用の Flash コンテンツを実際に作成したいと思うことでしょう。この記事では、Flash Lite 1.1 コンテンツを開発するための最優良テクニックや、SWF ファイルを携帯端末上に転送する方法などを紹介してきました。どのようなコンテンツやアプリケーションが実現できるかは、皆さんの想像と、携帯端末ごとの Flash Player の機能性次第です。
Flash が多くのデベロッパーを魅了しているのは、自分の描いた通りのアイデアが実現できるからだと言えます。私は、Flash を利用して常に新しいアイデアを試し、携帯端末上でどの程度、これらのアイデアを完成度高く実現できるかを楽しんでいます。皆さんも、是非私と同じようにチャレンジしてみてください。
なお、Flash Lite 1.1 コンテンツを開発する上で不明な点等がある場合は、次に挙げるリソースを活用するようにしてください。