
AIRプロジェクトチーム
Flashユーザー待望のアプリケーション実行環境であるAIR(Adobe Integrated Runtime)がリリースされました。FlashによるWebコンテンツの開発と同様の方法で、WindowsやMacintoshで実行するネイティブアプリケーションを作成でき、Flashによるコンテンツ開発を経験されたことがある方ならどなたでも容易に開発することができます。本チュートリアルでは、FlashによるAIRアプリケーションの開発に必要な開発環境やAIRアプリケーション実行環境の準備、簡単なアプリケーションの作成から実行までの一連の流れをご紹介します。
この記事を読み進める前に、次のソフトウェアをインストールする必要があります。
AIRアプリケーションの開発を行うためには、実行環境および作成環境を用意する必要があります。
まずは、実行環境となる Adobe AIR(英語版)をダウンロードしてインストールします。
AIRベータ版をインストールしている場合は、アンインストールをしてから上記の動作を行ってください。

ダウンロードしたAdobeAIRInstallerファイルをダブルクリックして、インストーラー画面の指示に従いインストールしてください。

次に開発環境を準備します。
Flash CS3は、標準インストールのままではAIRアプリケーションを作成できません。アップデータを適用することで、機能が追加されます。
アップデータが適用されていると、Flash CS3起動時に表示されるスプラッシュウィンドウの「新規作成」部分に、「Flashファイル(Adobe AIR)」が追加されます。

もし、上記のようになっていない場合は、[ヘルプ]メニューの[アップデータ...]を選択し、「Adobe Updater」 を起動してください。画面の指示に従い、アップデートを実行してください。
(※「Adobe Updater」の実行には、インターネットへの接続が必要です。)
ここまでが、AIR開発を行うための事前準備です。
準備ができたら早速、AIRアプリケーションを作成してみましょう。
Flash CS3 Professionalを起動します。
スプラッシュウィンドウの「新規作成」から[Flashファイル(Adobe AIR)]をクリックします。
新規にFLAファイルが作成されますので、ここでは「MyClock.fla」というファイル名をつけて、デスクトップに保存をします。
まずは、ステージサイズの高さを200程度に設定してください。
次に、ステージ上部に静止テキストで「Adobe AIRの世界へ、ようこそ」という文字列を入力します。
また、その下部にダイナミックテキストを追加して、インスタンス名を"time_txt"とします。(フォントサイズを大きめにしましょう。)

次に、1フレーム目を選択してアクションパネルを開き、以下のコードを入力します。
var time:Date;
addEventListener(Event.ENTER_FRAME, changeTime);
function changeTime (event:Event) {
time = new Date();
time_txt.text = time.getHours() + ":" + time.getMinutes() + ":" +time.getSeconds();

それでは、ムービープレビューを行ってみましょう。
以下のようなアプリケーションが実行されます。

プレビュー中のアプリケーションは、確認が終わったら、ウィンドウ右上の[×]ボタンをクリックして閉じてください。
それでは次に、このアプリケーションを配布できるように設定を行い、AIRファイルへの書き出しを行います。
[コマンド]メニューの [AIR - アプリケーションとインストーラーの設定]を選択します。

以下、設定内容を説明します。

最終出力の前に、AIRアプリケーションの作成には、電子署名を使用しますので、その設定も行います。
※電子署名は、アプリケーションの作成後にコードの変更が行われていないことや、コードが破損していないことを保証するためのものです。AIRアプリケーションを配布し、ほかのユーザーが利用できるようにするには、必ずこの電子署名が必要となります。この電子署名には、商用の証明書だけでなく、アプリケーション制作者自身が発行する自己証明書を使用することができます。なお、後で電子証明書を追加するという前提で一時的に署名なしでアプリケーションファイルを作成することもできます。以下の手順で電子署名を設定します。
※電子証明書は、Acrobatなどで使用されている電子署名ファイル(拡張子.pfxや.p12)と同じ形式です。
ここでは、新規に電子証明書を作成してみましょう。「電子署名:」の右側の[設定...]ボタンをクリックします。開かれた「電子署名」ダイアログボックスで、[作成...]ボタンをクリックします。 「自己署名の電子証明書を作成」ダイアログボックスで、電子証明書の内容を入力し[OK]ボタンをクリックします。

[OK]ボタンをクリックしたときに、以下のような画面が表示されれば電子証明書の作成は完了です。

ここで[OK]ボタンをクリックして、「電子署名」ダイアログボックスに戻ります。
「電子署名」ダイアログボックスに戻ったら、「証明書:」のところで、先に作成した電子証明書が選択されていることを確認してください。また、「パスワード:」のところに、先の電子証明書の作成時に指定したパスワードを入力します。
パスワードを記憶させておきたいときは、「このセッションのパスワードを保存」のチェックボックスをオンにします。最後に[OK]ボタンをクリックします。

最後に「AIR - アプリケーションとインストーラの設定」ウィンドウに戻り、ウィンドウ下部の[パブリッシュ]ボタンをクリックします。
以下のように表示されれば、AIRファイルの作成が完了です。

デフォルトでは、FLAファイルを保存したディレクトリ(今回はデスクトップ)にAIRファイル(.air) が作成されます。

(※インストールには、使用しているコンピューターの管理者権限が必要です)
今作成されたMyClock.airをダブルクリックすると、AIRのインストーラーが起動します。インストーラーの指示に従って、AIRアプリケーションのインストールを行います。
インストール完了後、アプリケーションが自動的に実行されます。

このAIRアプリケーションを終了させる場合は、AIRアプリケーション(MyClock)ウィンドウの[×]ボタンをクリックします。
また、このAIRアプリケーションをアンインストールする場合は、OSのアンインストール機能(Windows Vistaの場合は、コントロールパネルの「プログラムと機能」)から行うことができます。
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