最近、あちこちで「blog」というキーワードを目にします。blogとはWeblog(Web+log:Web日誌)の略で、そのまま訳すとWeb上で公開する日誌のことです。近いイメージとして日記サイトがあります。もちろん日記でも構わないのですが、どちらかと言えば日記というより、あるテーマについての論評に近いものです。あるトピックについて自分の意見をWebで公開して、コメントをもらったり、自分のサイト以外へも意見を公開できる仕組みが組み込まれています。
blogは、無料で使えるblogツールの普及やプロバイダ、レンタルサーバーにおいてblogサービスが提供されていることで、国内でもユーザー数を増やしつつあるようです。次のような無料で使えるblogツールも有名です。
Movable Type
http://www.movabletype.org
Blogger
http://www.blogger.com
blogに組み込まれる機能には次のようなものが考えられます。
blogの機能の例
記事の更新は、表示する記事をブラウザから投稿したり、更新、削除する機能です。記事へのコメントを含めて従来の日記サイトにも見られた機能です。
トラックバックはサイト間の連絡手段を提供する機能です。リンクと比べて表現すると、リンクがこちらから一方的なものであるのに対し、トラックバックは相手にリンクしたことを伝えるリンクと言うことができます。トラックバックによって、記事のコメントを書いたことを相手に伝えたり、自分の記事についてコメントを書いているユーザーがどれくらいいるかを知ることができます。
RSSフィードはblogだけでなく、サイト間でデータ提供を可能にする仕組みです。これはサイトの概要を表現するもので、記述形式が決まっているので、異なるサイトの更新情報をまとめて参照するという使い方ができます。blogでRSSフィードを提供することで、他のサイトに自分のサイトの最新情報をリアルタイムで表示してもらったり、ブラウザ以外のソフトでも記事を見てもらうことができるようになります。
このうち、本稿では記事の表示までの手順を掲載しますが、「PHP+MySQL Web制作ガイド」では、これに加えて次の機能を組み込む方法を解説しています。
blogのようにブラウザからアクセス可能なアプリケーションは「Webアプリケーション」と呼ばれています。一般的なWebアプリケーションは次のような要素で構成されます。
それぞれの要素について、何を選択するか(例:WebサーバーはApacheかIISか)、どのような手法を取るか(例:データはデータベースに格納するか否か)はいくつか選択肢があります。本稿及び、元になる書籍「PHP+MySQL Web制作ガイド」では、タイトルに表したようにプログラムの記述にはスクリプト言語PHP、データベースにはMySQLを選択しました。また、WebサーバーはApacheを想定しています。
この構成のWebアプリケーションを作る作業は、各技術(Apache、PHP、MySQL)のインストールとDreamweaver MX 2004での作業があります。Dreamweaver MX 2004での作業はサイトを作成して、サイト内の各ページを作成するという流れになります。本稿では次のように進めていきます。
注)各技術についてインストールするバージョンは書籍「PHP+MySQL Web制作ガイド」内のバージョンと一部異なります。また、みなさんが本稿を参照した時点での最新版と異なる場合がありますことをご了承ください。
使用する各技術のドキュメントページは次のとおりです。適宜参考にしてください。
Apache 2.0 ドキュメント
http://httpd.apache.org/docs-2.0/ja/
PHP マニュアル
http://jp2.php.net/manual/ja/index.php
MySQL Reference Manual
http://dev.mysql.com/doc/mysql/ja/index.html
次のページから上記作業の手順を順次紹介していきます。Webサーバーなどを既にインストール済みの場合もあるかと思いますので、各自必要な箇所を参考にしてください。
各技術の一括インストール
各技術を個別にインストールするのではなく、Apache、PHP、MySQLなどをまとめて一括でインストールしてくれるphpdevなどのソフトもあります。必ずしも最新バージョンがインストールされるわけではないので、あくまでテスト環境の構築向けですが、手早く環境を揃えたい方は検討してはいかがでしょうか。
phpdev
http://www.a-zia.net/PHP/