edge Recommends!
インスピレーションに溢れたサイトアイデア帳

Web制作および開発に携わる方々にとって「Web 2.0的なサイト開発」には様々なアプローチがあります。Ajaxを使った動的なユーザインタフェイスもそうですし、SNSに代表されるようなユーザ連帯の仕組みもそうです。さらにはAdobe AIRの登場によって、Webブラウザそのものを飛び越えたアプローチも現実のものになりました。このように手法が多岐に渡る現在、ひとつのデザイン、ひとつのユーザインタフェイスでは、より多くのユーザのニーズを賄いきれないのも事実。そこで昨今注目を集めているのがWebサービスのAPIを整備・公開し、外部開発者とコラボレートすることで、まったく新しいアイデアやサービスを世に送り出す「マッシュアップ」のアプローチです。海外のWebサービスで成功を収めている例も多く、国内でも萌芽が見え始めてきています。今月のEdge Recommends! では、そうしたマッシュアップを実践する国内サイトを中心にご紹介します。


DESIGN SHOWCASE
http://www.designshowcase.jp/

DESIGN SHOWCASE

リクルートが提供しているホットペッパーのWeb APIを利用して、6組のクリエイターがそれぞれインタフェイスをデザインするプロジェクト。いずれのクリエイターも、このAPIを利用することで、2万件以上のレストランの情報を元に、新しいWebサービスを構築している。それらは単にレストランを検索するものではなく、ひとつはマウスだけで好みのレストランを絞り込めるビジュアル検索、またひとつはWiiリモコンを利用できるゲーム仕立てのものなど、実にさまざま。

いずれもFlash CS3のActionScript 3を活用することで、Web APIを元に自由な発想で表現し、大量のデータを扱っても処理速度が低下しない心地よい高品質なインタフェイスを実現しているのが素晴らしい。

デベロッパー名: 株式会社リクルート


みんなのジョグマップ
http://www.jognote.com/jogmap/

みんなのジョグマップ

ジョギング愛好家向けのソーシャルネット「ジョグノート」が展開する新しいWebサービス「みんなのジョグマップ」は、Web API公開の老舗とも言えるGoogle MapのAPIを活用した好例といえるソーシャルサービス。これはFlashを活用したジョギングコース作成/共有できるサービスで、作成したコースの距離・標高・消費カロリーなどをユーザのアクションとリアルタイムにGoogle Map上で表示する仕組みになっている。また、コースを登録することで他のユーザとの共有が可能となり、誰もが自分にあったコースを検索できるようになっている。

Google MapをコントロールするJavaScriptとの連携には、Flexで用意されているコンポーネントとFAbridgeの活用し、Flexとswf、JavaScript間の通信を行ったことで、Google Mapとの連携が容易となり、開発期間の短縮、快適な操作性を実現しているという。

デベロッパー名: 株式会社ウイングスタイル


ChessCube
http://www.chesscube.com/

ChessCube

ChessCubeはネット上でチェスの対戦をしたり、遊び方を学べるフリーサービス。郵便を介して一手ずつやりとりするポスタルチェスなるものがあるほど、チェスと(郵便を含めた)ネットワークの相性は強く、歴史も古いだけに、インターネット上でもさまざまな対戦チェスサイトが存在する。そのような中でこのChessCubeのユニークなところは、ネットを介した対戦を通して、駒の動きを元にした統計情報など高度な分析結果が表示されるところであったり、教育用ビデオやライブなチェス講演といったサービスを提供している部分にある。

こうしたサービスはFlex、Flash、Adobe AIRといった先端技術を使ったことで実現されており、ゲームとチャットやフォーラムコミュニケーション、eラーニング的という要素を、ひとつのサービス内で上手に統合している。

デベロッパー名: ChessCube